FlashはWebの動的表現を大きく変えたアプリケーションおよびプラグインだが、バージョンアップとともにFlashコンテンツクリエイターはデザイナーとアニメイターとプログラマーのより高度な素養を要求されるようになった。
本書は、Flash5上級者を対象とした本だ。基本操作やメニュー内容について細かい注釈はない。世界のFlashアーティストたちのエッセイとチュートリアルが、アニメーション、サウンド、インタフェース、ActionScript、ゲームについて章ごとに述べられる(各作品サンプルのCD-ROMつき)。作家陣は中村勇吾、Irene Chan、Olivier Bessonなど。TOMATOのJoel Baumannが中村勇吾作品に触発された話など、お互いに影響を与えあっている箇所が多く見られる。
スケッチの解説やごく一部DirectorやSoundEdit16についても書かれている。作品中にはPhotoshop、シンセサイザーとSoundForge、Swift3D、加速度の公式やニュートンの第2法則等の使用箇所もあるのだが詳しく触れていない。エッセイ部では、作家の影響を受けた各人の作品やデザイン哲学、何をどう学んできたかが書かれる。
この本の著者の1人、Vince Surrianiが「WackedUSA.comでは、唯一人自分だけを喜ばせればいいのである」と述べているように、アートやエンターテイメントはユーザビリティやアクセシビリティとは必ずしも合致しないことに留意されたい。
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そういう面でも中級者以上の方のほうが読み良いと思いますが、
テクニックよりもスピリットや美学といった視点で書かれている
ので、例え少々わからなくてもアーティスティックな刺激は
存分に味わえます。迷うなら買い、です。