輸入盤も販売されていますが、購入される場合は価格が多少高くても国内版を勧めます。
ボーナストラックの3曲がなかなか良い作品だからです。
13. 三月の水(ポルトガル語ヴァージョン)
14. ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ
15. 想いこがれて
個人的には14曲目のエルビス・コステロ&バカラックの「ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ」が入っていることがとてもにうれしく思いました。
オリジナルとは雰囲気がガラリとかわり、肩の力が抜けた湧き水のように純粋な空気感がなかなか素晴らしいと感じました。
このような表現が聴けるとは思っていなかったバージョンです。
ジェームス・テイラーとのデュエット(!)「ネヴァー・ダイ・ヤング」も心温まる作品です。
収録曲は上記以外にもジョニ・ミッチェル、レナード・コーエン、スティング、スティーリー・ダン、ブライアン・ウイルソン、アントニオ・カルロス・ジョビンの作品などなど変化に富んだものです。
どれもルシアーナ・スーザのボーカルが涼しげで、この声に惚れ込む人もいると思います。
また、バックミュージシャンはパット・メセニー・グループで名を上げたアントニオ・サンチェスが音数少なく大変に渋いサポートに徹しています。
ホメロ・ルバンボのギターがこのユニットのボサノバ色を象徴しています。
クリス・ポッターのサックスもシンプルでいながら味があります。
また、マット・モーランのヴィブラフォンも数曲でフューチャーされており良い感じです。
全体的に曲のアレンジが似ているので変化に乏しく感じる向きもあるかもしれませんし、アップテンポな楽しく明るいボサノバではないかもしれませんが、聴き込むほどに味わい深い大人のボーカルアルバムだと思います。
プロデューサーはラリー・クライン(彼女の夫であり、元ジョニ・ミッチェルの夫)!
タイトルの「ザ・ニュー・ボサノヴァ」にとらわれず、ピュアでセンスの良いボーカルアルバムとしては圧倒的な存在感を持つ名作でしょう。