大傑作"Tracy Chapman"(1988)と"Crossroads"(1989)、迷いの中で作られた感のある"Matters Of The Heart"(1992)に続く1995年発表の4作目です。Rolling Stone誌では★2個と低評価ながら商業的には成功し、1996年のグラミー賞で"Give Me One Reason"がBest Rock Songを受賞、今では代表作と受け取られているアルバムです。
3作目は歌詞・サウンドともに混沌としていまたが、本作品は力強いロック・アルバムに仕上がっています。少しだけ先にデビューしTracy Chapmanとよく比較されていたSuzanne Vegaもロック化していった時期で、こうした変化は当時からそれなりに自然な流れのように感じられました(レゲエ調のタイトル作にはびっくりさせられましたが)。メロディの作りや歌い方はデビュー時からそれほど変化がなく、安心して聴ける一枚だと思います。
ただ、この人の深みのある説得力ある歌声を一番生かすスタイルはやはりファーストやセカンドのようなアコースティック・ギターを中心に据えたシンプルなスタイルのような気がしますけどねぇ・・・。