イスラエルのプログレッシブメタルバンド、Steven Wilsonをプロデュースに迎えた待望の4th。
前作は唯一無二のサウンドと高いクオリティで驚愕させてくれた傑作だったが、今作もまた素晴らしい内容。
Steven Wilsonプロデュースということで彼らのオリジナリティが損なわれることが懸念だったが、
彼らの持ち味は上手く殺さず昇華させる方向に働いており安心した。
伸びやかに歌い上げる男性&女性ヴォーカル、変幻自在の楽曲と演奏。
前作に比べ、静と動のコントラストがより強くなりメリハリがでた。
静のパートに70sプログレの要素を強く感じさせ、そこに彼ららしいオリエンタルなメロディが融合し
なんとも壮大な世界を想起させてくれる。
楽曲の展開は実に多彩で長尺の曲を中心にトラッド楽器を用いたアコースティックなインストなども挿み、
アルバム1枚のトータルな世界観でたっぷりと魅了。
プログレメタル、メロデス、ゴシックメタル、フォークメタル、そのどれもの要素を感じさせながら
カテゴライズにとらわれない唯一無二なOrphaned Landサウンドが刺激的だ。
そして、特に今作は随所で聴ける美しいギターソロがとても印象的だった。
音圧重視よりクリアで分離の良いSteven Wilsonらしいサウンドメイキングも吉。
普遍的なメタルより、よりプログレ部分を助長させるサウンドプロダクションが効果的。
いや、実に素晴らしい。ため息が出た。
一部のメタルファンだけに聴かせておくのは本当にもったいない。
幅広い音楽ファンに聴いていただきたい傑作。