本書を読むと、インターネットアプリケーションの多くは、TCPやUDPの特性を利用して作られているということがわかる。たとえば、ポートスキャンのアプリケーションは、Socket通信プログラムの最も基本的な機能で作られている。特定ホストへのポートスキャンならば、20行弱のコードで実現することが可能である。それ以外にWebやゲームなどのインターネットサーバーを作る方法、whoisコマンドの作り方、SSL通信、メールの送受信を自動化する方法、HTMLを解析する方法などが紹介されている。これらのサンプルは、各種機能を実現するために力技で作られた複雑なプログラムではなく、Javaがもつネットワーク機能を利用した、短いサンプルプログラムにすぎない。よって、本書を参考にすれば、手早く自分のアプリケーションにネットワーク機能を組み込むことができるだろう。
本書にはServletの説明は掲載されておらず、同社の『Java Servlet Programming』にてServlet全般が扱われている。しかし、Servletで作ったクラスに本書で紹介されている機能を実装して、ほかのWebサーバー、メールサーバー、携帯電話などの各種ネットワーク端末と連携するようなWebアプリケーションを作る機会は、今後増えていくと思われる。Javaを使ったネットワークの取り扱いについて書かれた辞書として、必携の1冊である。(川藤一真) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
(日経Linux 2002/01/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
Javaネットワークプログラミング Developing networked applications
Javaによるネットワーク・プログラミングの解説書。ネットワークの基本概念やJava I/O,スレッドなどの基礎知識を説明した後で,(1)ソケットを使ったプログラミングや(2)電子メールを組み合わせたプログラミング,(3)分散システムを構築するための「RMI(Remote Method Invocation)」を使ったプログラミング,(4)「URLConnection」クラスなどを使って各種プロトコルやコンテンツに対応するためのプログラミング――などを解説する。
(日経オープンシステム 2001/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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