毎年おなじみの日経コミュニケーションの通信業界辛口批評の本です.帯には「組織防衛に力を注ぎ,課題を先送りにする旗艦企業.このままでは日本の通信がダメになる!」とかなり厳しいことが書いてあります.これは言うまでもなくNTTのことなのですが,中身は割とNTTに好意的だったりします.つまり,この世界的な不況の中で,NTTを弱体化してしまうと日本の国際競争力は立ちゆかなくなる,そして,NTT自ら通信業界のグランドデザインを描くべきだと.
NGNに対する批判はおなじみのものですが,iPhoneやクラウド・コンピューティングの動向なども交えて昨今の通信業界の動向をうまく整理しているのではないでしょうか.
NTT再編議論の再開という2010年問題を控えた通信業界の動向を知るのには非常に良い本です.