Plata Quemada(英題Burnt Money)をきっかけに、ノリエガ・スパラグリアそれぞれの出演作を見てきた。Plata Quemadaではスパラグリア演ずるネネをストイックに愛するつらい役どころだったが、ノリエガは女性と愛し合う役では少々悪い男を演ずることが多いように思っていた。しかもシリアスな作品だと彼は怖い。顔が濃いのに手加減なしでリアルにせまるので、迫力がありすぎるのだ。ところがこのNOBOでのノリエガはどうしてこんなにかわいい男になれるのかと本当に驚いた。しかもキャスティング決定時には全くフランス語は話せなかったそうで、それにもビックリ。外国人を起用することでかえってリアルな主人公を表現できると思ったと監督のインタビューにあったが、初めてのフランス語映画で、こういう今まで演じたことのなかった役。やはりノリエガという役者は天才といってもよい稀有な俳優だと思う。機関銃を構え恐ろしい形相でバンバン打ちまくっているノリエガももちろんカッコイイのだが、こんなにもかわいらしい男が演じられるのだったらもっとこういう感じの作品に出てもらいたい。フランス映画だからおしゃれ、はもちろんあるのだが、ノリエガが演じたから主人公の魅力が十分に出せたのだとも思う。しかし、パス・ヴェガの奥さん役は影が薄くて残念。まあ、それでよいのだが。