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そして紫苑は12歳を迎えた台風の晩、好奇心から窓を大きく開け放ってしまう。
そこから紫苑の運命は大きく変わる事となってしまった…。
その窓から侵入してきた一人の少年、ネズミ。彼は西ブロックの矯正施設から脱走してきたVC(凶悪犯罪者)だった。
紫苑は怪我をした彼を放ってはおけず、手当てをし、食事を与え、あたたかいベッドも提供した。
しかし朝目覚めるとネズミは消えていた。
後にこの事が治安局にバレてしまい、紫苑と火藍は全ての特別待遇の権利を剥奪されてしまう事に。
そして4年後、ある事件をきっかけに紫苑とネズミが再び出会う事となる…。
というのがおおまかなあらすじ。
恵まれた環境で育ったお坊ちゃま紫苑は、人を疑うことを知らず、誰かの為なら迷わず危険にも飛び込んでしまう。
対して、貧しい環境で育ってきた一匹狼の野生児ネズミは、人一倍警戒心が強く、決して他人の為には動かない。
そんな二人が繰り広げるこの物語は、色々考えさせられる事でいっぱいです。
紫苑はネズミを庇った事も、特別待遇を剥奪された事も、飢えや戦いの世界に身を投じた事も、後悔していません。
あの晩窓を開けなければ、ぬくぬくと温室で暮らせていけただろう一生よりも、ネズミと共に過酷な現実を生き抜く一生を選んだのです。
1巻の時点ではまだはっきりとは書かれていませんが、実はこの二人お互いに惹かれあっています。
紫苑はネズミの強さに、ネズミは紫苑の純粋さに、自身は知らず知らずに影響されていきます。
それが読んでいてとてもあったかい気持ちにさせてくれます。
NO.6にはまだまだ謎がありそうなので、そちらの方も気になる所です。
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