思わず買ってしまいました、初回限定盤DVD付。
くるりのPVは独特なセンスがあって、どれもすごく可愛い。
これまでのマニアックでひねくれたくるりサウンドを期待してた人には不評なこのアルバム。
シングルを含むアルバム曲は、全体的にキャッチーでポップなロック・サウンドに仕上がっている。
まぁ、たしかに聴きやすさってそれがイコール良いアルバムってわけではないと思うけど、
ある程度な聴きやすさだって充分楽曲にとって大切な評価点だと思うな。
マニアックでひねくれてて、「こうきたか、くるり!」っていうような面白いアルバムもそれはそれで良いし、
今作みたいなメロディアスでポップでキャッチーなロックだって、それはそれで良い作品だと思います。
イギリスで録音したということもあり、一曲目から流れる『Bus To Finsbury』は、
70年代の洋楽好きなおじさんが「おっ?」と思わず耳を傾けてしまいそうなビートルズ・ライクなサウンド。
『Baby I Love You』はくるりらしい哀愁のあるミディアム・バラードで、
聴いていると思わず琴線に触れて涙がじわっと込み上げてきちゃうような切なさまで兼ね備えてる。
じっとりと聴かせるギターが気持ち悪くてかっこいい『Tonight Is The Night』や、
ちょっとストーンズを思わせるような『お祭りわっしょい』も面白い。
『赤い電車』はくるりお得意の打ち込みサウンドを取り入れ、電車への愛情が伝わってくる可愛らしいくるりポップ。
個人的には『冬の亡霊』が大好きだったりします。こんな曲作れるロック・バンド、くるり以外に私は知りません。
ありがちな疾走感のある曲だって、それはそれで岸田繁が歌うと新鮮でなかなか良いと思うんだけどな。
たしかにポップでキャッチーなサウンドとメロディではあるけれど、
よく聴けばくるりらしい音楽への遊び心や冒険心がうかがえる彼ららしい楽曲だと思います。
彼らが目指すロックの一つのかたちを集約したようなアルバムです。