1985年は日本が未曾有の好景気を迎えアゲアゲになる「予兆」のような年であり
なんていうか、今と違い社会にエネルギーが充満していて
起こる事件も、そのエネルギーの間違った方向への噴出といった趣のものが多かった
そういう意味で、85年に起きた象徴的事件の数々をを再現した感のある、この映画は当時の世相・ムードを知る上で、また、当時を過ごした人たちがあの時のノスタルジーに浸る意味で、最高の一本といえる
ただ、前のレビューの方がおっしゃるとおり、御巣鷹山の日航機墜落
この映画ではその犠牲となった方々の肉片などが事故現場の樹木に絡まったりする
衝撃的なストップモーションのシーンがあったのだが、今回のDVDでは
それがカットされてしまっている
これはまあ、諸般の事情があることを察することができるのだが、ちょうど現在において民事再生法が適用された日航のある意味「歴史」であるわけだし、フォーカス・フライデーといった写真週刊誌の「仁義なき」加熱報道の悪しき「歴史」という意味でも、ここはノーカットで出してほしかったなあと
そういった意味で多少の減点はありまするが、やはり観る価値のある一本に間違いはないです
たとえば内田裕也演じるところのキナメリが、山一戦争でいきりたつヤクザを取材に行って(これはリアルな突撃撮影でしょう)、屈強のヤクザにすごまれ、小声で「キャメラ、カット」と言うあたり、なかなかでした