前作「TEAR DROP」は若さを取り戻したアルバムだと思ったが、
最近のミニアルバム、シングル、そして1年ぶりのこのアルバム「NIGHT ON FOOL」を聴くと
衝動までも蘇っているような、そんな印象を受ける。
「涙がこぼれそう」という曲がとても象徴的。これ以上ないくらいの「歌モノ」である。久々に疾走感を聴かせてくれた曲でもある。
この曲はバースデイに新たなエッセンスを加味してくれた。と、いうかチバユウスケ的には元々持っていた部分だと思う。
それを再び、再結成ではなくこのバンドで見せてくれたことが嬉しい。
このアルバムには収録されなかったが「カレンダーガール」もそう。
やっぱり大人の渋みよりも、不敵でセンチメンタルなチバユウスケ及びバースデイの方がバンドとして活き活きしてる印象。
全12曲あるが、どの曲も生まれたての赤子みたいなフレッシュさ。割と軽快さを感じた。
落ち着いた感じのジャケット、アートワークとは裏腹に、痛快なロックナンバーを立て続けに聴かせてくれる。
しかも一曲一曲の尺は短くないので、じっくり聴けるタフなアルバムでもある。
「ローリン」って曲では久々にはじけたチバユウスケの叫びが聴けるし
「タバルサ」は昭和歌謡の要素もあって中々に飽きさせない作りになっている。
もしここら辺の新鮮さがなければ、単に冗長なアルバムになっていただろう。 会心のソングライティングと楽曲構成だ。
しかし今作はやたらギターが印象に残る。ギターリフ、ギターソロに対する異様なこだわり。
今までのアルバムからしてもとてもギンギンのギターサウンドがたっぷり鳴っている。特に「ビート」は相当のこだわりを見せています。
もちろんバンド全体の一体感も十分受けられるけど。
正直文句なし。問答無用の格好よさ。少なくともこれでThe Birthdayならでは、ってとこを聴かせてくれた気がします。
硬くもなるし、柔らかくもなる。いいバランス感覚です。