ブルーインパルス設立五〇周年に向けての新課目の創造。
一、三、六番機の後継者の育成。
この二つを軸に展開していきます。
ブルーインパルス隊員は三年間の任期しかありません。
一年目 TR(訓練待機)として演技を修得する。
二年目 OR(任務待機)として展示飛行を行う。
三年目 ORとして展示飛行を行いつつ、担当ポジションの教官としてTRメンバーに演技を教育する。
(Wikipediaより)
だから、たとえどんなに素晴らしい課目を考案しても、継承していけないのでは意味がない。
限られた時間で隊の伝統を継承し、そして次代に受け継ぐ。次世代に向けた創造も。
華やかにスモークを引いて空を飛ぶ影のそんな人間くさい部分も描かれています。
本編のクライマックスは、一番機の新米隊長の最終試験です。
第一区分のすべての課目を本番どおりにこなしていきます。
試験官の役を果たし。五〇周年を前に隊を去る山口英章第七代隊長の言葉が強く印象に残りました。
「楽しいと思ったことは一度もない。仕事ですから」
「寂しいとは思わない。すべてを出しきったという思いがあるから」
第一区分の演技すべての様子は、前述の最終試験の様子がボーナストラックに納められています。
ウォークダウンから始まり、今まで見たことがないコクピット上でのファイナルチェックの様子や、
演技だけでなく、その間のプロシージャーターンの様子まで納められています。さすがNHKです。
ブルーインパルスが縦横無尽に飛び回る空の下に広がる、松島基地周辺の美しい光景は、
あの三月一一日の津波で無惨に破壊されました。
あの日、松島は雪だったのですね。
基地の屋上に避難した隊員達の目に飛び込んできた恐ろしい津波の姿。
そして、町を逃げる人たちに「走れ!」「逃げろ!」と必死で叫ぶ姿。
報道されたとおり、基地も壊滅的な打撃を受けました。
基地の復旧と、町の破壊された町の救助活動。基地の方達の苦労は想像に絶します。
子ども達に少しでも笑顔を取り戻してもらおうと幼稚園を慰問するブルーの隊員の姿に
涙があふれました。
きっと復活する。ブルーインパルスも、日本も。
名作です。