原作コミックの大ファンなので、実写ドラマ化は望むところ。ただし、今どきテレビを持ってない(汗)ので、DVD化には感激だ。
マンガでは読者がそれぞれのイメージを持ってしまうので、実写化されると自分のイメージとのギャップに戸惑うことがある。でも本作は、燈馬くんも可奈ちゃんもイメージどおり。活発で好奇心旺盛な可奈ちゃんに振り回されつつ徐々に打ち解けていく燈馬くんの心情描写が上手い。掛け合い漫才(?)が少ないのは残念だったが、噛み合わなさには笑った。
予算の関係か他に事情があるものか、原作の目玉とも言える、世界を股にかけた緻密かつ壮大な物語がなかった点には物足りなさも残る。しかし、原作者がその対極として大事にしている学園生活のドタバタに焦点を絞った方向性は正解だと思う。
とくに第3話『学園祭狂騒曲』で、原作の時点では未登場の探偵同好会3人組を上手く登場させ、後々の伏線にした構成には拍手だ。3人組それぞれがまた、特徴を十二分に表現した熱演であり、本シリーズ成功要因のひとつと言えよう。
探偵同好会に限らず、脇やゲストが非常にいい味を出している。ロキや海賊ジャックは最高の名演だ。
ストーリー中に原作の細かなエピソードをさりげなく挿入しているのも好印象。第1話で暗証キーに鉛筆の粉を吹きかけるシーンや、最終第10話のラストでどこからともなく飛び込んできたバスケットボールなど、コアなファンはきっと肯けるだろう。
原作は非常に精緻な構成であり、迂闊な映像化は困難だろうが、こうなると次はぜひ、これも名脇役のアラン・ブレードや妹の優ちゃんを登場させた続編も観てみたいもの。
それにしても、可奈ちゃんを演じたアイドルを前面に押し出し過ぎた造りだけは、どうにも勘弁してほしかった・・・。