登録情報
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| 1. 疾風迅雷 | |||
| 2. 「新選組!」メイン・テーマ / 作詞:三谷幸喜、歌:ジョン・健・ヌッツォ、指揮:広上淳一、演奏:NHK交響楽団 | |||
| 3. 闘志躍動 | |||
| 4. 夜明け | |||
| 5. 衝動 | |||
| 6. 勇姿颯爽 | |||
| 7. 多摩の人々 | |||
| 8. 緊迫 | |||
| 9. 青春謳歌 | |||
| 10. 失意 | |||
| 11. 出逢い | |||
| 12. 「新選組!」メイン・テーマ ~ピアノ・ヴァージョン | |||
| 13. 行動 | |||
| 14. 波乱の時代 | |||
| 15. 後悔 | |||
| 16. 誠の友情 | |||
| 17. 撃斬 | |||
| 18. 威風凱旋 | |||
| 19. 誠の志 | |||
| 20. 責任 | |||
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服部隆之は今回、作曲にあたってひとつの宣言を行ったという――「ピアノは使わない!」。哀しげなトーンが醸し出す雰囲気で視聴者の涙腺をゆるませようという方法を服部は拒絶する。それは実は三谷幸喜のドラマの手法とも深く関係している。人を思わず惹きつける楽しく明るいエピソードをテンポよく繰り出し、軽さと親しみやすさで、笑いに巻き込み、なるほどと思わせる。そして、いつのまにか観る者はペースにすっかりはめられ、登場人物の生き様にすっかり共感し、ドラマの起伏へとのめりこんでいく。
服部によれば、『新選組!』の音楽には、五度(ドとソ)の音が多用されている。この音の組み合わせには一種の無国籍感があり、あるときはローマ帝国風にすら響くという。また、ドミソのミの音を抜くことによって、短調とも長調ともつかない響きが得られる。気分によって、どちらともとれるような響きなのだ。ブズーキ、ケーナ、尺八といった様々な国の民族楽器、あるいはピアノ線をバチで叩く特殊奏法も使われているが、それらがこの幕末青春ドラマに見事なまでにフィットしているのは、驚くべきことである。
広上淳一指揮NHK交響楽団によるテーマ音楽は、歴史ある大河ドラマの伝統の王道を行く、テンション高い屈指の名曲と言える。熱い高揚感に満ちたこの演奏をCDで聴くと、また格別の満足がある。また、このディスクのちょうど真ん中には、本編ドラマでは決して使われない、テーマ音楽のピアノ・ヴァージョンが入っている。これは本CDのためのサービス・テイクで、勢いばかりではなく、音楽的にも深い曲であるのが、非常に美しいピアノ演奏によって一層感じられるに違いない。(林田直樹)
今年の大河ドラマ新選組! はそうやって幕を開けました。これほど潔く凛としたタイトルバックは初めてでした。
流れるようなオケに先導されて現れるテノールのコーラス、そして彼らの思いが言葉となります。
いとしき友はいずこに
1860年代、この国の体制が土台から崩れようという時、大多数が賢くも逃げ出した沈む定めの船に、新選組は踏み止まりました。死ぬも生きるも一緒、その彼らの一人一人にとって、友は確かに、「いとしき」存在そのものだったはずです。この歌詞、これが彼らの第一声であり、同時に最後の一言だった。主題歌とはこういう歌を言うのです。
服部さんと三谷さんのコンビの見事さは今さら多言を要しませんが、今回の音楽のはまり方は過去最高と言って良いのではと思います。幕末歴史もの、ではなく、限りある命を燃やし尽くす(燃え尽きる、のではないのです、断じて)まで決してあきらめないひとたちの物語として、後半ぜひ見てほしいと思います。ドラマの中で流れてこそこの曲たちは最も美しく泣くし、この曲に支えられてこそこのドラマは完成するのです。
見る価値、聴く価値、二つながらある、大作となるはずです。
そのことに気づいたのが第33回、新撰組総長山南敬助氏の切腹。そのときに、この歌詞が痛いほど胸に響きました。
『いとしき友はいずこに』
過去の大河ドラマで、「主題歌を聞いて泣いた」という作品が、果たして存在していたでしょうか。
誠の志を浅葱色のダンダラに背負って疾走する隊士たちの背中を、この主題歌は時に勇ましく、時に切なく、私たちの心に刻み付けてくれます。
『王様のレストラン』で見せた三谷幸喜の脚本と服部隆之の音楽は、大河ドラマ『新撰組!』でも健在です。シナリオと共に注目して欲しいサウンドトラックだといえるでしょう。
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