「主人公が特別何かしたわけでもないのに妙に周りから持ち上げられる」
「全話通して一貫したものがなく、数話単位でしか話の伏線が張れない」
これらは朝の連続テレビ小説の出来の悪い作品でよく見られる特徴では
ないかと思います。正味12分ほどの朝ドラなら、もともとブツ切り感がある
せいか大目に見る人も多いと思いますが、固定ファンの多い大河の枠で
それをやられるのは困ります。1話ごと脚本家が歴史の勉強と並行しつつ
やっつけ仕事で何とか仕上げていった、みたいな印象がありました。また、
「他の人物のエピソードをそっくりそのまま主人公のものに置き換える」
「合戦シーンだけでなく心理描写の難しいシーンもナレーションで済ます」
これらは近年の出来の悪い大河ドラマでよく見られる傾向だと思います。
いろんなトンデモ設定をしているのに、なぜ史実に残る手柄だけ他人の
エピソードを拝借するのか。ドラマなんですから主人公に合った話を創作
しつつ進めていったって問題ないのに…。脚本家の怠慢としか思えません。
それ以外でも起承転結の起の部分で大いに煽っておいて、次のシーンで
いきなり結ということが多々ありました。予算カットの徹底で合戦シーンが
全く無い(関ヶ原は「葵徳川三代」の流用)のは仕方ありませんが、その分
その他の展開は丁寧に描くべきだったのではないでしょうか。
序盤から大不評だった女忍びの出番が中盤以降大幅に減るなど、多少の
テコ入れはあったように感じますが、ちょっとやそっとではどうにもならない
クオリティだったとしみじみ思います。バブリーな時代の大河を見て育った
世代としては(悪い意味で)涙の止まらない1年でした。迷いなく、☆1です。