おおよそ悪役の吉保を主人公にするなんて、視聴率重視の民間放送では取り上げにくい題材かも知れない。
このドラマで大事なのは
「権力で立ったものは権力で滅ぶ」という示唆にモチーフをもっていたと云うところではないだろうか?
人知を超えた因果関係という真理に対する定見を持つことへの大切さ。
NHKドラマと他のドラマとの「違い」はそこらへんの真理を描こうとしていく懐の深さにあるように思う。
ドラマでは
そこに「人間の本当の仕事、生き方とは?」といった価値観を巧みに盛り込んでいるというところに、制作者の聡明さが光る。
おおよそ歴史物の視点は、
本当の「真実」を観ようとする洞察と、「人の生き方」を築く価値観にまで昇華されなければ、観る側個人にあっては例えばその作品を「観た」とは言えないだろうと思う。
「落日」の恐ろしさを知るならば、
彼の「人生の敗北」を認めるならば、
…実直にまっすぐに「生きること」への熱意がなければならない…と、昨今の官僚、政治家の汚職にまつわる事件へ対峙する時の視点になるものだと思う。
「良心」とはどこにあるのか?
若き日の「崇高で高潔な決意」にどこまでも追従し、如何に自分に恥ること無く…
…人生の最期にどこまでも満足してゆける己の人生であったのか!?と…云った、
…実はこのドラマはつまり、
「もっともっと大きく長い目で観て欲しい…」と訴えていたのではないだろうか?
観た後に「真実の生き様」を考えさせられるドラマです。
若いひとには是非一度は観て欲しいと思う。
お勧め