小池鉄平が演じる主人公は、設計の仕事がやりたくて、大手ゼネコンに入社し、夢中になって仕事をしていたが、突然、公共土木の営業への転任を命じられる。そこで見たものはゼネコンの陰の部分である「談合」の実態だった。
最初は談合に加わる事に、戸惑いと罪の意識を感じながらも、いつしか受注のために必死になって働く、彼の姿があった。そのモチベーションとなったのは公共土木の受注こそが、会社を支え、その生き死にを左右しているという自負心があったからだった。
事前の談合によって、あらかじめ「チャンピオン」と定められたゼネコンが受注するはずだったが、突然の裏切りが発覚する。小池の勤めるゼネコンをはめた裏切り者は誰か? 業界再編、政治資金、検察が絡み、小池鉄平はその中に巻き込まれていく。
入社して数年のゼネコン社員を小池鉄平が演じることで、身近に感じられるドラマとなった。大手銀行の初台支店に勤める、臼田あさ美さん、演じる恋人も絡んで、物語は進行する。小池が談合に加わった事で、ギクシャクする関係。そしてそんな彼女に横恋慕をする銀行の上司…。
公共入札において「談合」自体は必要悪として存在してきた。しかし突然、暗黙のルールが変更され、積極的に犯罪として立件される行為となってしまった。それに巻き込まれた関係者達の悲劇が描かれる。
業界での古くからの慣行には、多かれ少なかれグレーゾーンが存在する。グローバリズムの名の下に、それらが否定され、外資参入、業界再編、リストラが吹き荒れる現代の日本において、身につまされる人は多いと思う。