白州次郎氏に関する本を何冊か読んだことがあり、あの掴み所の無い人物を
NHKが、どう表現するのか興味津々で予約しました。
それに、せっかくなら画質の美しいBlu-rayで観たいと思いDVDよりも少し高かったけど
こちらを購入したわけです。
一言で感想を述べるなら、配役・脚本・演出どれをとっても最高の出来だと思いました。
数多くの逸話がある白州次郎氏の特に際立ったエピソードを余すところなく盛り込んであるので、
彼のことを知る入門編としては最適ではないかと思います。
この作品が成功した要因は、何よりも”伊勢谷”次郎と”中谷”正子の尽力によるところが大きいと思います。
特典映像で明かされた御両人の役作りへの並々ならぬ入れ込みように感嘆いたしました。
天皇陛下からのクリスマスプレゼントを蔑ろにしたマッカーサー元帥を”伊勢谷”次郎が一喝する場面では、
思わず涙が出て暫く止まりませんでした。
原作とは違うのですが、特典映像で監督が「あれは伊勢谷君のアイディアです。」と語っているのを見て納得が行きました。
”中谷”正子を演じるために一年間も能のお稽古に励んだという中谷美紀さんの役者根性にも拍手を送りたいです。
脇を固める俳優陣も、これ以上のキャストは考えられないくらいの素晴らしさでした。
私にとって今年最高の映画(と言わせて下さい)でした。
この作品を観て白州次郎氏に興味を持った方には、関連著作も読まれることをお勧めします。