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NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影
 
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NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 [単行本]

春日 真人
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ついに「ポアンカレ予想」が解決した!ところが…。世紀の難問に挑み、敗れ去った幾多の数学者と見事に解決したにもかかわらず姿を消した天才グリゴリ・ペレリマン。数学という魔物がもたらす数奇な運命とは―。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

春日 真人
1968年生まれ、東京大学理学系研究科相関理化学修了、93年NHK入局。長野放送局、番組制作局教養番組部、番組開発を経て、現在、経済・社会情報番組ディレクター。ドキュメントにっぽん「いのち再び 生命科学者・柳澤桂子」、NHKスペシャル「親を知りたい」「中絶胎児利用の衝撃」「論文捏造 夢の医療はなぜ潰えたのか」など、先端医療や生命倫理をおもなフィールドとしてドキュメンタリー番組を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 229ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2008/06)
  • ISBN-10: 4140812826
  • ISBN-13: 978-4140812822
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 21.4 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
科学番組作りに関してつくづくNHKは素晴らしい局だと思う。民放もたまにいい番組作りをするけれど、打つ数とヒット率とリサーチの詳細さの水準、いずれもNHKは群を抜いている。公共放送だからというだけでなくスタッフの教養レベルの高さと問題意識の大きさでまぎれもない差がついてるのだと思わずにはおれない。最先端の研究レベルの数学でNHKスペシャルだなんて!「地球大紀行」「アインシュタインロマン」はじめとする最先端科学を題材とした数々の名科学番組を送り出してきたNHKですが、まさか数学には手を出すことはないだろうと思っていただけに新鮮な衝撃でした。

数々の才能の挑戦を退けてきた100年来の超難問「ポアンカレ予想」を解決した業績で「数学界のノーベル賞」と言われるフィールズ賞授与を打診されたにもかかわらず受賞を拒否、数学界ばかりか社会からも隔絶し行方をくらました謎の天才数学者ペレリマン。これは間違いなく科学史の世界に現われたひさびさの大物役者です。そりゃあNHKでなくとも飛びつきたくなるわけです(でもNHKしか飛びつかなかったみたいですが・・・)。これはもう好奇心くすぐられるゴシップでしょう。

しかしそこはさすがNHK。ゴシップを追いかけまわすのではなく、話の前提となるペレリマンの数学的業績の意味が何であるのかを説明すべくポアンカレ予想研究の歴史を丁寧にたどってくれます。ポアンカレ予想解決に文字通り人生を捧げたパパキリアコプーロスの悲運の物語、「マジシャン」と称される圧倒的な才能により同業者の戦意を喪失せしめたサーストンの改心の物語・・・正直ペレリマン以外の数学者たちの物語にじんわりとするものがありました。この番組(本書)の一番見事な点はポアンカレ予想研究の歴史を関係者に直接インタビューして再構成している点ではないだろうか。こういう徹底した番組コンセプトのあり方こそがNHKに一番感心するところです。

こうして「なぜ、いかにしてペレリマンはポアンカレ予想を解決できたのか」に答えたところで、いよいよ「なぜペレリマンはフィールズ賞を辞退したのか」の謎に番組(本書)は解答を示します。ミハイル・グロモフ博士は言います。すなわち、無用なものを全部削ぎ落とした求道者的で孤独な生活に耐えてきたその純粋性こそが当の問題を解決せしめ、そして賞を辞退せしめたほかならぬ原因であろう、と。ペレリマンの修道士と見紛うほどに純粋な人格的特質と彼の偉大な数学研究の成果とを関連付けようとするほとんどイデオロジカルなまでの科学知識-科学者関係の認識の様式は当番組でも健在。

しかしそうした厳格でストイック、世間との交わりを徹底的に拒否するパーソナリティは必ずしもペレリマンの生来のものとは言えず、どうやらポアンカレ予想という神の秘密を知るためにやむなくしてそうなってしまったのだというような描き方もしています。神の秘密を解き明かそうとする有限なる人間が払わねばならない代償。そうしたモチーフがこの本(番組)の底には一貫して流れているように思われました。
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 親カッパ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
NHK TVの番組からの単行本化された本

難問であるポアンカレ予想を解いた学者とその証明の深遠に迫った内容
本も、番組と同じく歴史をたどりながら説明しています。
最初にまずは、ポアンカレ予想を解いたペレリマン博士に
会いにいきますが、会えなかったこと。
このポアンカレ予想を作ったポアンカレという人の説明と
予想ができる背景を書いています。
そして、このポアンカレ予想が生み出したトポロジーという
分野についてわかりやすく説明が書いてあります。
4章以降はトポロジーを中心としたトレンドを書いてあり
最後にトポロジーの問題だと思われていたポアンカレ予想が
古典数学と物理学を背景として解かれていることを書いています。

ジャーナリストの視点であるため、説明自体は稚拙ではあるものの
逆にジャーナリストであるからこそ外部からみた、学問の持つ
難しさと楽しさを書いているように思います。
ポアンカレ予想を解こうとした人々の姿勢などジャーナリズムなら
ではの解釈がありとても面白く買ってから1日で読んでしまいました。

帯にある”数学とは何のためにあるのか”の解答はこの本の中には
無いのですが、それぞれの学者の態度に学問の魅力を教わった
様な本です。知らなかった事があると思うので是非読んで欲しいと
思います。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By u猫 VINE™ メンバー
形式:単行本
昨年観たテレビ番組の中で最も面白かったのがこの本の元になった、NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか」でした。
数学は大嫌いですが、この番組は本当に面白かった。
何かに熱中し、成し遂げるために、自分の全てを捨てて真摯に取り組んでいった人間は、富も世間との接触も絶たねばならないのか・・・大好きな映画「アマデウス」とか、人間と才能の関係を描いた作品を思い起こしたり、色々考えさせられる番組でした。
昨日、本屋で偶然この本を見つけ、すぐに購入。
気軽に読み始めたら、とにかく面白く、あっという間に読み終えてしまいました。
文字になっている分、映像よりもゆっくりと色々と考えることができるのがいいですね。
番組中、色々な数学者が登場したのですが、ゆっくりと考えながら一人、一人の数学者のことばを読み返すと、映像では気がつかなかった色々な発見がありました。
難問を解いた当事者・ペレルマンさんの人生も興味深いですが、彼に対してコメントする数学者も面白いし、今は亡きパパという愛称の難問を解けなかった数学者も面白い。
まるでアーティストの如く、イマジネーションを駆使して難問に取り組んでいるのが、高いレベルの数学者なんですね。
この本を子供達に紹介して、「数学も、深みまで行くとここまで創造的なものなんだよ」と教えてあげれば、数学の面白さに気がつく子供もいることでしょう。
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最近のカスタマーレビュー
数学的には物足りないでしょね
ポワンカレ予想を解いたロシアのペレルマンとその風変わりな性格を描いたもの。... 続きを読む
投稿日: 26日前 投稿者: 夢のもつれ
100年間何人もの数学者で埋めていったパズルの最後のピースを填めた人の話です。
難しい数学の話をこんなに面白く分かり易く説いてくれるのもある種の
才能だと思います。ポアンカレ予想を証明した人の事をここまで丁寧に... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 影
ポアンカレ予想は理解できないが・・
例によってポアンカレ予想の証明の本です。
NHKが放送した番組を出版化したものです。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: bm8t-tkmt
詰まらなかった.羊頭狗肉である.
正直詰まらなかった.ポアンカレ予想についての説明、歴史部分は非常に面白かった.とはいえ、数学の素人には解らない事ばかりだが..結局のところ、この本が面白いか、面白... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 読書が好き
ポアンカレ予想の前に立ちすくむ科学者たち・・・
この問題の前で、いったい幾人の科学者が挫折を味わった
のであろうか?本書では、ポアンカレ予想を判りやすく解... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: 永久機関∞
テレビ番組には及ばず
以前放送された同名のNHKテレビ番組が秀悦でしたので、読んでみました。... 続きを読む
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わかりやすいがわくわく感が少ない
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投稿日: 2010/2/6 投稿者: I am an intellectual cat
興味ふかい。
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... 続きを読む
投稿日: 2009/10/1 投稿者: 秀文
ポワンカレ予想を解いたベレルマン
ポアンカレ予想を解いたベレルマンの、人と周辺について、書簡などを引用して説明している。
ポアンカレ予想を知らない方が、最初に読むのによい本。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/29 投稿者: kaizen
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