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Markowitz, Sharp, Black, Scholes, Mertonなどノーベル賞受賞者である金融工学のエリートたちにスポットライトをあてた2巻よりは、オレンジ郡、ベアリングズ銀行、大和證券ニューヨーク支店、LTCMなど、デリバティブ取引に失敗した例をフィーチャーしているこの巻のほうが、いろんな意味でためになると思います。
理論的にはフェア・ゲームなら負けるたびに掛け金を倍ばいに増やしていけば(有限時間でゲームが終了せず、取引量に制限がなければ)確率1で正の利得を得ることがわかっているので、これまでの失敗を次のチャンスで取り戻そうと不正取引に走るトレーダーの気持ちは単に人間心理以上に痛いほどよくわかります。
いただけないのは、「やっぱりものづくりが大事でしょう」という相田氏のコメントです。もちろん相田氏のコメントは正しい。しかし、製造の現場もリスク・マネジメントが不可避な現代にあっては、それだけしかいえないというのは少し寂しいですね。
そしてこの第三巻で、私たちは... 続きを読む
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