海外旅行での行き先にしては治安やアクセス万の問題から中々行きにくいポイントが多く、
また行ったとしても見られる保証が全く無い動物たちを、
とても美しい映像で堪能させてくれる傑作集です。
映像は美しく、余計な演出はありません。
映像対象も動物園でも見られない様な珍種も少なくなく、
実際に駆け回るキーウイの映像などはまさに眼福の極みです。
一億年もの間孤立した生態系を保ってきたマダガスカル。
ブラジルのセラードでは蟻塚を中心とし強く依存した生態系。
オーストラリアでは貧栄養の大地で独自の進化を遂げた有袋類たち。
ニュージーランドでは驚くほど多様な飛べない鳥たち。
アフリカでは何百万年も孤立した水域での驚くべき生態の魚類たち。
そして狭いながらも多彩な気候に育まれ、多様な生態系の日本。
以上6つの地域での動物のみならず、
それらの生息する環境の影響や成り立ちも併せて堪能させてくれますし、
しっかりした分かりやすい解説で紹介してくれます。
各ホットスポットでのウエイトの置き方も、
南米では昆虫、アフリカでは魚類、オセアニアでは哺乳類と鳥類…
と言う様な感じで上手に分散させ、見る側に飽きを来させないバランスも保たれているのには感心しました、
勿論ウエイトが置かれているだけであって、
各地ではそれ以外の動物たちも紹介されています。
最終回が日本という辺りも心憎い演出で、
我々が普段見慣れている日本の風景はごく一部であり、
日本の生態系の多様性と、地球上でも極めて希少であるとの認識を再認識させてくれます。
福山雅治氏の起用も良かったと思います、
流石に全編は無理だったようですが、実際に何カ所かに訪れて、
触れたり語ったりする様は説得力と、見ている側の現地との一体感を上手に醸し出していました。
また福山氏自身、大人の男性であるのに加えて、
動物などに対して興味や知識を持っている様で、
有名俳優起用でありがちなトンチンカンな発言や、
自然に触れた自分の感受性をドヤ顔で語る様な場面も無く、
映像に登場しても、邪魔っ気に感じる様なことはありませんでした。
唯一難点を上げるとすると切り抜き写真で雑多に構成した、
ジャケットのセンスが悪いと感じました、
もっとシンプルにまとめて欲しかった感がありますが、
収録されている映像のすばらしさに比べたら些末な問題点ですね。