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この小説はおもしろい。面白すぎる。しかし、読中、常に読者に
「このままでいいのか?主人公・そして作者に感情移入していていいのか?」
と問うてくる。
そう、文中の魅力的単語群に酔うのも自由だが、そこから抜け出そう、と思うのも自由だ。
ともかく、自分の現在がこのまま進行形でいいかどうかを問う機会にはなるかも知れない。強烈オススメ。
これはいわゆる、太宰治先生の『人間失格』の現代版、かつエンターテイメントとして仕上げたような物語です。
ちなみに僕の場合、『主人公がすごい笑える』という紹介を友人にされたのですが……自分を見てるみたいで、全然笑えませんでした。ひきつった、あるいは乾いた笑いが漏れるだけでした。(あはは…)←そう、まさしくこんな感じの。
まあ、要するに、ひきこもりの若者が、人生特有の様々な悩みを抱えながら、犯罪ギリギリの世界に手を染め足を踏みいれつつ、それでもどうにかこうにか生きていく……そんな話、でしょうか。
ある意味人生の真理を正しく捉えていて、読み終わったとき、
「まあ人生って、結局そんなものなんだよね」
と、悟りを開ける(開けたような気分になれる)、貴重な一冊。
少なくとも、『セカチュー』とか『DEEP LOVE』のような、『とりあえず感動させとけば良いだろう』的な作品より、遥かに好感の持てる作品。
一読の価値あり、です。
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