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NHK、鉄の沈黙はだれのために―番組改変事件10年目の告白 単行本 – 2010/7


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

事件から一〇年がたとうとしているいま、あらためて、NHKはだれのためにあるのかを問いたい。沈黙はなにも解決してくれない。毎日毎日人の道を説き、社会のありようを提言しつづける放送局が、ふだんの多弁とはうって変わって沈黙を守りつづけるのは、どう考えても不自然だ。いま、すべてが語られねばならない。番組はなぜあれほど無惨に書き変えられたのか。事件後になにがおこなわれ、なにがおこなわれなかったのか―。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

永田/浩三
1954年大阪生まれ。東北大学教育学部教育心理学科卒。1977年NHK入局。1981年、ラジオ・ドキュメンタリー『おじいちゃんハーモニカを吹いて…』で芸術祭賞・放送文化基金賞。ディレクターとして、『ぐるっと海道3万キロ』(アジア放送連合賞)、『日本その心とかたち』、NHK特集「どんなご縁で」(テレビ技術大賞)、『NHKスペシャル』の「又七の海」「社会主義の20世紀」などを担当。1991年からはプロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』を担当し、多くの番組を制作する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 柏書房 (2010/07)
  • ISBN-10: 4760138412
  • ISBN-13: 978-4760138418
  • 発売日: 2010/07
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 高田昌幸 投稿日 2013/2/11
形式: 単行本
ジャーナリズムの世界を内側から描いた作品は数多ある。その中にあって、本書は類い希な良書だと思う。筆者の誠実で、理性的で、しかしどこか卑弱な性格も隠すことなく描かれている。大所高所からの、よくあるメディア批判ではなく、細かな日常的な出来事を積み重ねて描いているところが、また心に染みる。この本が出た直後、永田氏と酒席であれこれ話したが、その人柄が全ページに溢れている。そんな一冊である。

数年前、ETV特集「問われる戦時性暴力」の番組改編が大問題になったことを覚えているだろうか。番組の内容に自民党の政治家が介入し、NHK側がそれを受け容れて番組内容を変えたとして、当時大問題になった。著者の永田浩三さんはNHKの元プロデューサーで、当該番組も担当していた。

番組改編の指示、それ以降の実際の改変現場。それがどのような状態で行われたかが、本書には良く描かれている。永田氏をはじめ、多くのNHK職員は疑問を持ちながらも、改変指示に従い、「作業」は実にたんたんと進むのである。静かに、ルーティーンの仕事として。テレビの職業人だけあって、本書の記述全体は、良質の映像番組を見ているようだ。読みながら、頭の中に次々とその場面が映像として浮かんでくる。改編「作業」の場面はだからこそ、リアリティに溢れている。

この番組改編問題は、朝日新聞が報道し
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 Gori トップ100レビュアーVINE メンバー 投稿日 2010/8/5
形式: 単行本
制作者の意図を無視して改変を余儀なくされたテレビ番組。
その背景には政権の圧力があったのか。それとも主因はNHK に蔓延する悪しき体質か。

本書は「問われる戦時性暴力」と題したNHKの番組が,改変させられたのではないかという問題で、
当該の番組に最も深く関わったプロデューサーが、自省と悔悟の念を持って記したノンフィクションである。
大変スリリングな展開と、率直な物言いは、読ませるし考えさせられる。

本書では、NHKや、民放キー局、テレビの現場で持ち上がる、様々な問題点が様々浮き彫りになる。
編集権は誰にあるのか。
強い個性のキャスター、司会者、コメンテーターの“単純化された”“わかりやすい”解説で視聴者はミスリードされてはいないか。
NHKの職員や、民放キー局の社員と、下請けプロダクションの人間にある甚だしい収入格差が何か問題を引き起こしてはいないか。
予算の承認権や、放送免許の認可権を持つ政治権力との関わりはどうあるべきなのか。

勇気を持って告発に臨んだ著者に敬意を評します。
『考えなければならない問題だ」と言って思考停止に陥らぬように自戒する日々です。
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62 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 ほい 投稿日 2010/7/30
形式: 単行本
著者の永田浩三さんは、改変された番組(問われる戦時性暴力)のNHKのプロデューサーでした。上司の命令に従い、番組をずたずたにカットしてしまいました。後に朝日新聞の報道や長井デスクの記者会見に刺激され、裁判で知っている事実を語り、左遷され、早期退職しました。

政治家がNHKに圧力をかけ、NHKがトップレベルの判断で番組を改変したのは事実でしょう。しかし政治家は見え透いた嘘をつき、NHKは圧力など受けなかったと言い張り、NHKとマスコミ各社は朝日新聞を袋叩きにして、一件落着としてしまいました。

あの事件はいったいなんだったのか、理不尽な圧力を受けた時、人はどうふるまうべきか、権力者の無恥な行為がどれほど人を傷つけるのかなど、さまざまなことを考えさせられました。

この事件では、最終的には全ての大手マスコミが権力者に寄り添って隠蔽に加担しました。魚住昭氏が公表した朝日の取材記録も、皆で黙殺し、無化してしまいました。なんと不様なこと。この国はどこまでいんちきなのでしょう。

永田さんが勇気を振るってこの本を書いてくれたことを高く評価します。残念ながら永田さんはNHKのトップや政治家と直接話しをしていません。それは永田さんの上司たちでしたが、そろって口をつぐみ、一部の人は既に墓場へいってしまいました。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 ドービー 投稿日 2012/7/1
形式: 単行本 Amazonで購入
2001年1月にNHK教育テレビ・ ETVシリーズで放送された「問われる戦時性暴力」は、自民党の二人の政治家の圧力によって内容が改変されたとされ、2005年に朝日新聞の報道によって、政治の影響力とそこに諂うNHKの姿が明らかになったが、その後頬被りをした大手メデイアの姿勢と、本筋を外れた最高裁判決によって、うやむやになっていた。
この本は、番組のチーフ・プロデューサーであった著者が、当時の記録とその後の関係者との接触によって、番組改編の支持を出したNHK幹部は誰なのかを突き止めようとするドキュメンタリーであり、回想録である。執筆は事件から10年の後であるにもかかわらず、驚くほど克明な記録と鮮明な記憶力に支えられ、NHK幹部と現場関係者の発言が生々しく再現されている。 
評者が最も知りたかった「自民党の二人の有力議員から番組の改編要求・圧力は実際にあったのか」という疑問に関して、著者・永田浩三氏は、関係者の証言・朝日新聞本田記者の録音テープなどを通じて、ほぼ間違いないと思われる状況証拠を積み上げている。安倍官房副長官(当時)中川昭一代議士(当時)、二人の自民党有力議員から、NHK海老沢会長・松尾放送総局長ら幹部への圧力はあったと思わざるを得ない。惜しむらくは、火を見るより晶かと言える程の確証が提示されていないだけだ。
本書に出てくる、2005年1月に完成
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