本書はLinuxにおけるNFSとオートマウンタであるAmdを解説したものだ。Linuxは入手が容易であり、Windows環境との親和性を高める多くの機能が搭載されていることからUNIX・Windowsの混在環境を作るうえでよく利用されるシステムである。もちろんSolarisやAIX、HP-UXなど他のUNIX系システムについても可能な限り言及している。第1部ではNFSを扱っており、NFSの概要と設定、性能を確保するための手法、セキュリティについて、診断とデバッグ、そしてNFSv4についてもひととおり解説している。LinuxにおけるNFSの構築も取り扱っているのでNFSの導入に際しても大いに役に立つだろう。
第2部ではAmdについて解説しており、概要から設定ファイルの取り扱い、オートマウントマップ、実行時のオートマウンタ管理、Amdのより高度な使い方が扱われている。また同じくオートマウンタとして使用されているAutofsの解説も行なっており、Amdとの差異や使いわけが取り扱われている。もちろんAmdの構築とインストールについても述べているので、はじめて導入する場面にも対応している。付録にはオンラインリソースの情報とAmdのすべてのログメッセージ・デバッグメッセージとその解説が収録されているので、Amdの内部の動きを理解したい方にも有効だろう。
現在、NFSを専門に扱った書籍は決して多くない。長らく使用されてきたNFSv2に引き続くNFSv3、そしてNFSv4の十分な解説書は特に少ない。現行のNFSv3を本格的に運用するうえで本書を大いに役立ててほしい。システム管理者やシステムインテグレータなどNFSについての詳細な知識が必要な方におすすめの1冊だ。(斎藤牧人)
(日経Linux 2003/05/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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