「ブレードランナー」のフィリップ・K・ディック原作の映画化です。
…と聞いて過剰に期待しすぎたかもしれませんが、それにしてもこれはひどい。
まず、舞台を現代に変えたのは良しとしても、原作の良さが活きていない。
原作がある以上、その雰囲気や世界観を上手く活かして欲しかったです。
また他の方々も書かれているように、脚本が支離滅裂なのが気になりました。
主人公になぜ核爆弾探しの白羽の矢が立ったのか?
なぜ主人公がテロリストに狙われているのか?
そもそもテロリストの目的は?
出会いを予知した女性の意味は?
最後に説明してくれるんだろうと期待して見ていると、観客を放置したまま終了。。。
全ての要素が寸足らずで、完成した作品がパッチワークのように継ぎ接ぎだらけな印象です。
細部の一つ一つを詰めれば、もっと厚みのある作品になったと思うだけに惜しい。
また95分という上映時間は、この作品にとって圧倒的に尺が足りていません。
各部寸足らずなのは無理矢理この時間内に収めたためでは?
あるいは完成した作品を95分に収めるために再編集したのではないか?とも思えます。
予告編ではスペクタクルな映像も見所かと思いましたが、最近の大作としてはCGのクオリティも余り高くないです。
一目でCGと分かるので興ざめしました。
総評としては決してつまらない作品ではないんです。
何も考えず、ディティールを気にせず、ボーッと見るにはそこそこ楽しめます。
ただ、「映画を見るぞ」と力んで見ると「あれれれ?」となるのでご注意を。
ニコラス・ケイジは好きな俳優ですが、最近の作品は平均点の域を脱しないものばかり。
見返す気にはなれない作品が多いんですよね。
特に、彼の制作会社から発表した作品は贔屓目に見てもどれも薄っぺらい。
過去は「月の輝く夜に」「赤ちゃん泥棒」「ワイルド・アット・ハート」「リービングラスベガス」…
何度も見返した名作に出ていた名優なんですけどねぇ。。。
頑張れニック!