「2つのギター、ベースとドラム。これに勝るものは無い」と、いう事をルーはアルバムのスリーブに書いているが、全くその通りの内容。シンプルだが腰の据わったギタープレイがアルバム前編を埋めている。このアルバムから突如としてギターのサウンドとプレイがシンプルだが洗練されていて、派手さはないが確実なバックメンバーのサポートもあり、渋いギターアルバムになっている。ボーカルはルーのトーキングスタイルが改めて確立された感がある。VUの頃から美しいメロディーに関しては定評のあるルーだが、正直自分で歌うのは?だと思う。ライブでも頻繁に調子っぱずれになる。しかし、アルバムを通してルーは、NYそしてアメリカについて徹底してストーリーを「語る」事に専念している。このスタイルは派手さは無いがハマるとたまらない魅力がある。このアルバムとその後の「ソングスフォードレラ」「マジックアンドロス」はアンディーウォーホールとルーの友人の死をテーマにした3部作と言っていいもので、「ニューヨーク」が気に入った人には絶対のおすすめです。