フランスアルザスの小麦畑、穂と穂の間に両脚と尻尾を置いてバランスを取りながら小麦を食すカヤネズミの写真が美しい。ダニエル・ゴードンの空を飛ぶ写真は哲学的です。
28ページから45ページにわたり本号の特集『犬の遺伝子』の記述があります。それぞれの犬の特徴を美しく捉えた写真が印象的です。人間や殆どの哺乳類では多数の遺伝子の相互作用によって身体的な特徴が決まりますが、犬の場合、鍵を握る遺伝子は3個以下だそうです。犬は遺伝子のスイッチ1つで姿態が左右されます。そんな例は他の哺乳類では稀だそうです。だからこそ人間の需要に応じて改良が重ねられ、牧畜、猟犬、マスティフなど用途によって様々な種が生み出されました。犬の進化史は大変興味深く読みました。
110ページからの津波の特集では、その被害と発生のメカニズム、住み慣れた町としての被災地など、津波災害の課題の一端を見せてくれました。