ジェイソン・デカイレス・テイラーの彫刻には驚きました。展示場所は海底。人物の彫像には海綿や藤壺などが着生したり、頭上を大型魚が泳いでいたりして、摩訶不思議な世界が展開されています。写真が美しく、しばらく見入ってしまいました。
今月号の特集は双子。双子はバイオ医学の研究者にとって、興味深い研究対象だそうです。というのも、個人の成長に影響を与えるのは「遺伝子」か「環境」か解明につながるから。しかし、話は単純ではありません。DNA配列を変えずに遺伝子の働きを制御する仕組み「エピジェネティクス」の存在が明らかにされています。「別々に育った双子に関するミネソタ研究」は世間にセンセーションを巻き起こしました。その結論は遺伝の影響を明確に認めています。一方、一卵性の双子でありながら、まったく異なるペアも存在します。遺伝形質が発現するかしないかはスイッチのオンオフであり、そのスイッチには環境要因も絡んでいるというのが実情に近いと思いました。