私は、ナルトが急に強くなることに、そこまで違和感を感じません。だって、人の成長は、RPGみたいに「時間と経験値に比例して、一定の調子で能力が上がる」なんて機械的で単純なものじゃないし。それに、自来也先生やカカシ先生達との修行があってこその今回の成長ですから。逆に、昔は綱手にデコピンであしらわれていたナルトが、その綱手をペインから守るシーンとか、私はすごくグッときました。
この巻には、(前巻に続き)綱手の火影としての成長や、木ノ葉丸の成長も描かれています。個人的には、エビス先生の回想シーンが好きです。自分を犠牲にしても仲間を守る、信じた道を貫く、という作品を通しての哲学は、私には強く感じられました。
読み方や考え方は人それぞれですが、私は、表面上の齟齬や粗を探してばかりでは、漫画の本当の良さが見えにくくなって、なんというか、もったいないと思います。私は、この巻も、良かったと思います。