本編を見れば分かりますが、それにしても回想シーンが多すぎです。でも、これにはちゃんと理由があります。
回想シーンは主に第一部の原作パートをリテイクして使ってますが、これは第一部を知らない「NARUTO初心者」にも、出来る限り分かり易く観てほしいという伊達カントクの配慮であり演出でもあります。
もうひとつの理由として「回想シーンや♯BANK(バンク)を多用する事により1話あたりの作画負担を減少させて、その1話分における作画クオリティを向上させる」という手法、というか意向があったからです。
毎年言われているように、肝心な原作内容をテレビで放送する期間に、よりにもよって劇場版のNARUTOの製作期間と重複してしまい、結果としてテレビ版NARUTOの作画が正直云えば「さすがにこれはちょっと・・」という作画になっているのが現状でした。(サスケの蛇結成編とペイン編が特に顕著にその影響を受け、目も当てられない作画になってしまった回もありました)
それで劇場版が終わりオリストになったらぴえろ本社の原画マンが戻ってきて、オリストの方が作画が良好という本末転倒な事態に陥ってました。
そして、やはり毎度の如く、今年も劇場版と重要な原作内容本編の制作時期が見事に重複しました。そこで、編み出された対処法が「回想シーンの多用」だったのです。今回こそは、例年の課題をどうにかしようと一考したおかげで、原作ファンも作画ファンにも満足できる仕上がりになっています。
この巻の作画方面での見所は、433話「失われた絆」のNARUTO本編初となる松竹徳幸氏の作画監督としての仕事の出来栄え。そして一番の見所はやはり436話「一流の忍」が一押しでしょう。原作内容を楽しめるのと同時に、甲田正行さんと河合滋樹さんの作画に注目して頂きたいです。
放送データ
433話「失われた絆」渡邊大輔 サトウ光利 にいどめとしや 松竹徳幸
434話「背負うべき重荷」彦久保雅博 福田きよむ 福田きよむ Eum lk-Hyun
435話「宿命のふたり」吉田伸 木村寛 木村寛 小森良
♯436話「一流の忍」吉田伸 西田健一 サトウシンジ 甲田正行&河合滋樹