既製品を多用しつつ、製作費用14万円弱(車両、工具などは除く)、畳一枚分のスペースに、昭和40年代の地方路線(非電化)を、作り上げてゆく過程を写真と文章で丁寧に教える本書、鉄道ファンでなくとも、読んでいて楽しくなるような内容が良かったです。トンネル、山や川などの作り方は、出来上がる工程が写真に一枚一枚写し出されているので、ワクワクするような面白さがありました。勾配や地表面を製作する上で、一昔前なら困難だった作業も、「インクライン」「ライザー」「プラスタークロス」といった便利な既製品のおかげで、初心者にも出来そうな、やってみたい気持ちにさせられました。その他にも電気配線一つとっても、細かい気配りが感じられる説明に、基本から応用まで、幅広く、初心者が抱きそうな疑問や不安に答えている点にも好感が持てました。また、レールの塗装や、ストラクチャーのウェザリングなど、レイアウトの完成度を更に高める技術も紹介されているので、模型製作にも役立ち、いろいろと応用が出来そうな感じがしました。写真はオールカラーではありませんが、作業上必要な場面は、カラーなので見やすかったと思います。