初めて倉木麻衣の歌を聴いた時、「宇多田ヒカルの二番煎じ」と思い、毛嫌いしてました。でも、宇多田とは明らかに違う、どこか湿り気のある声の響き、日本人が日本人に歌ってくれているという共感(いい意味でも悪い意味でも)に、いつの間にかファンになってました。歌詞ではいつも励ましてくれて、がんばれといってくれる。でも、なぜか倉木さんのほうが不安げで、今にも折れそうに思える。そんな印象でした。初めてのライブDVDでも、目が落ち着かず、MCはまるでセリフのよう、肝心の歌も終盤まで声が続かない。ファンの目から見ても、とても頼りない姿でした。2枚目のライブDVDでも、やはりぎごちなさは取れず、会場のファンとのやりとりも、まだまだ心配になってしまうほどでした。そして今回のDVDに収録されているライブを見て驚きました。なんと、声が出ている!(笑)会場をしっかり見て、ステージを駆け回り、客席とコミュニケーションを取り、最後まで体全部を使って歌っている。何もしてあげてないけど、ほんとに嬉しかった。会場にいたわけじゃないけど、ほんとに感動して、画面の倉木さんと同じように涙を浮かべました。「ありがとう!」と何度も叫ぶ倉木さんに、「こちらこそ、ありがとう!」。レビューでもなんでもなく、ただの感想でした。でも、倉木さんが好きだという人にはぜひとも見てほしいし、好きじゃないという人には、こんな歌手がいるよ、と教えたい気持ちになりました。