1987年のGet Rhythm以来20年、ようやく出ました、本当のRy Cooderのソロ・アルバム。前作Chavez Ravineでも多少自分で歌ってたけど、今回はたっぷり彼の歌が聴ける。しかもほとんどの曲が自作。こんなことってデビュー以来初めてでしょう。自分が飼ってた猫を主人公に綴られた物語を歌でたどり、彼が40年間近く一貫して描き続けている貧しいアメリカの根っこがここでも見事に表現されている。Jim KeltnerやVan Dyke Parks、Flaco Jimenezといったお馴染みの面々に加え Paddy MoloneyやPete & Mike Seegerなど豪華ゲスト。Roland WhiteってClarenceのお兄さんだったかな。絵本仕立てのブックレットも豪華だけど、とにかく今回はRyのボーカルを前面に出した作りになっていて、これが最高。こういう歌を歌うためにこれまで20年間寄り道してたのかと思えば納得。今まで、「LowellもJesseもDuaneもみんな死んじゃったのに、あんただけは生きてるんだから、もっと自分の音楽をやれよ」と悪態をついてきた(本人に届いてはいないと思うけど)自分が恥ずかしい。すべて撤回して、幾重にもお詫びします。