「あと何度自分自身卒業すれば 本当の自分に辿り付けるだろう」
痛々しいまでに自己の内面を曝け出し、正直に思いを綴った。
多くのアーティストに影響を与え、歴史に名を残すことになった尾崎豊の代表曲であり邦楽史に残る名曲「卒業」
YUIの新曲、My Generationにはこの卒業を意識したとも思えるフレーズが多く出てくる。
これは尾崎を意識してはいても模倣したりパロっているわけではない。
尾崎が卒業で示した
「理想の自分に近づくためにどうしたらいいのか。どうやったら自分を変えられるのか。自由になれるのか」という問いに
YUIは「覚悟さえあればはじめから自由だ」と言い切ったのだ。
夢を持ち、自分だけを信じて歩んできたからこそ書けた曲ではないだろうか。
シンプルで疾走感のあるソフトロックサウンドに乗せて、痛々しくリアルな歌詞がストレートに突き刺さってくる。
何と言われようと自分の選んだ道を突き進む強さを持った彼女ならではの曲であろう。
自分は誰でもない。自分自身なんだと、そんな声が聞こえてきそうだ。
今後、彼女の代表作となりうるであろう名作である。
もう一曲、Understandは映画主題歌として書き下ろされた。
My Generationとは対照的。おそらくYUIの曲の中で最も優しいバラードではないだろうか。
淡々としたアレンジ、静かに動くメロディライン。柔らかく響くストリングスとアコースティックギターの音、寄り添うような歌。
映像が瞼に浮かんでくるような曲である。
三曲目は前作CHE.R.RYのアコースティックver.
シンプルで削ぎ落とされたアレンジは非常に聞きやすく、オリジナルは苦手な人でも難なく聞けるのではないだろうか。
バックでアコースティックギターにエフェクトをかけた音が入っているようだが、それはいらなかった気がする。
全体的なバランスもいいし、シングルながら良作。リリースペースが速いのが気になるが。
かなり気が早いが、じっくり練り上げられて完成されるであろう3rdアルバムを期待しながら待つとしよう。