日韓の架け橋となり、かの地では一番有名な日本人とも称されている倉本裕基のピアノ・ソロによる「名曲集」です。
映画音楽から、ジャズ、クラシック、唱歌まで、とにかく「お気に入り」の曲を倉本の音楽としてアレンジしていますので、とても聞き易いですね。
イージー・リスニング、ヒーリング・ミュージックという範疇に入るのかも知れませんが、ジャンルを超えたピアノ演奏は、朝でも夜でも心地よい雰囲気をもたらしてくれます。
他の楽器がなくても、ピアノ・ソロだけで、なんて饒舌で豊かな音楽が響いてくるのだろう、という感じがしました。
このアレンジに表れるような詩情あふれる豊かな感性が、このようなスタンダードな曲を演奏する際も感じ取れるからところが、多くの人に愛される所以でしょうか。
冒頭の「ニュー・シネマ・パラダイス~愛のテーマ」の美しさはまた格別です。オリジナルの映画に漂う抒情性溢れる映像までが見事に再現されているように感じました。美しい音楽に囲まれているという幸せを感じる1曲だと思います。
全曲を通して言えることは、優しさと温かさに満ち溢れた音楽で綴られているということです。