77年8月の録音だが、80年9月のビル・エヴァンスの死後に「遺作」として発表された作品(実は本作の後に発表された彼の作品もあるのだが)。発表された当時はLPだったが、1曲目の冒頭から彼の指が紡ぎだす珠玉の音にしびれ、また「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン」という彼の天国からのメッセージのように感じられる曲のタイトルと叙情あふれるピアノ・トリオの本当に素晴しい演奏に胸をうたれたものだ。その気持ちは今でも変わらない。枯れた山水画を思わせるジャケットの絵も秀逸。それ以来CDで買い直し、この度さらにSHM−CD盤を求めたのだが、大正解だった。2008年・24ビット・デジタル・マスタリングされた音がSHM−CD盤に収録されており、音質は非常に優れている。私はビル・エヴァンスの全生涯を通じて本作が彼の全スタジオ録音作品中の最高傑作と考えるが、それにふさわしい素晴しい音質で本作を鑑賞できるのは至上の喜びである。上の商品説明では本作は三位一体のインタープレイの側面が少ないようにとれる解説がされているが、そんなことはない。ビルのピアノ演奏が燦然と輝いているのは確かだが、本作も一級のインタープレイが味わえる。特にエディ・ゴメスのベースが私は好きだ。それに紙ジャケ。+3ではボーナス・トラックの「フレディ・フリーローダー」でビルのエレピの演奏も楽しめる。ビル・エヴァンス・ファンには是非入手を薦める極上のエディションだ。