恋人関係だったレスター・ヤングとビリー・ホリデイのCDでタイトル
が「ミュージカルロマンス」とくればジャズでも多々見られるお手軽な
コンピレーション(名演集)と思われるかも知れないが、本録音は両者
とも絶頂期にあるだけに決してそのようなお手軽なものではなく、自由自在な
歌唱と粋を極めたテナーサックスが楽しめる。サイドマンも(トラックによって
若干異なるが)、バック・クレイトン、ベニー・グッドマン、テディ・ウィルソン、
フレディー・グリーンとスウィング期を代表する大物が揃っており、シリアスな
ジャズファンを「なるほど」と納得させるだけのものであることは間違いないだろう。
リマスタリングも非常に良く、第二次大戦以前の最高の音楽の一つの記録で
あることは間違いない。