ハープ奏者ヨランダ・コンドナシスによるアラン・ホヴァネス作品集。
このアラン・ホヴァネスという人物、他の現代作曲家と同じく形式美的な西洋古典音楽からは脱却しておりますが、奇を衒って虚しい発明品を産み出すのではなく、より根源的な音楽を目指しているようです。実際、民俗音楽の収集家でもあり確かに民俗的な旋律も取り入れてはいますけれど、それより多角的な観点から音楽の中心を捉えんがために用い、いわば「音楽そのもの」を探求している、私はソクラテスか?
そういうわけで、どういうわけで?カテゴライズが難しく、何はともあれ神秘的な音楽なのです。超古典、ハープの音色も相まって古代の悠久の流れを感ぜずにおられません。そして偏見に満ちた私の耳が邪魔になり、もっと素直になりなさいよ、とお母さんは優しく叱ります。
きっとそうなのです、落っこちそうな星空に手を伸ばし、この眼が貴方たちの描く美を見ていることが事実であれば、幼き天使たちよ、この耳にも同じように美を与えておくれ、と子供のように嘆願する、否、彼らは歌っているのだ、この地が創造られる遥か以前より、ただこの罪に汚れた肉体ではその声を聴くことは適わない、でもきっとそうなのです、私たちの生まれながらの血脈には音楽の元素が組み込まれ、時々そいつが溢れだしてはたまらない気持ちになる、そんな音楽カテゴリーです。どんなだ?
このアルバムにも敬愛するイ・フィアミンギ・オーケストラが一寸登場しますがこちらも聴きよい作品です
Hovhaness: Celestial Gate and Other Orchestral Works