出だしの『Race-In』のリズム!ロックというジャンルではまず聴かないタイプのリズム
です。そしてそのリズムに様々な音が重なっていくのですが、この緊張感がたまりません。
触れたらすぱっと切れそうな手触り。さらに決まったパターンを繰り返すのではなく、
次々と景色を変えていく展開。最高にスリリングです。
エフェクトのかけられたヴォーカルの入る『Ddiamondd』も不思議な雰囲気を持つ曲です。
全く予想のできないメロディの展開、次々を繰り出される楽器のアンサンブル、そして
前のめりのリズム。なんなんでしょう。むちゃくちゃにかっこいい!聴いていると胸が
バクバクして、気持ちが昂ってきます。
タイトルで魅かれる『Rainbow』は8分を越える大曲で、プログレッシヴ・ロックのような
壮大な世界をみせてくれます。まさに虹のような、様々な色を内包した曲です。
そしてこれまた最高にスリリングな『TIJ』。まずはドラムとギターのカッティングで
生み出されていくリズムが強靭です。そしてそれに乗っかるクールな質感のギターは80年代の
ニュー・ウェーヴを連想させます。エコー&バーニーメンの質感に近いのではないでしょうか。
しかし、後半にはじわじわと温度が上がり、息苦しくなるような熱気が立ち込めてきます。
こういう展開がまた凄いですよね。
デビュー作でこれほど“自分たちの音楽”というものをはっきりと提示できるバンドは
そうはありません。ここにバトルスの底知れぬポテンシャルをみます。
Reviewed by ちょっと寄り道 [音楽の旅] http://sensun.blog83.fc2.com/