WARPレコードでは近年、ニューウェーヴ、ノーウェーヴ、冷たいファンクなんかの流れを汲んだバンドが増え、新たな方向性をひり開いているイメージがあります。そしてこのJamie Lidellも多分に漏れず、その新しい流れを持つ一人だと思います。MULTIPLAYのレビューでも書かれていましたが、僕もWARP DVDのThe Cityを聴いた瞬間彼の大ファンになり、その曲が発売されていないか色々探しました。あの色彩感覚とシャーウッド系なダヴサウンド、尖った変わった生々しいギター、そして粘着質でセクシーな彼の声。男臭いのにどこかスタイリッシュ。セカンドアルバム「MULTIPLAY」のリミックスなどを収録したのがコレ。オリジナルアルバム自体、非常にファンクでプリンスのマッチョで前衛的な感じもありつつ、S.ワンダーなんかにも通じるようなソウルな曲がたまらなくかっこよくてバランス感覚に優れた人だなと思っていましたが、このEPを聴くと彼がますます正真正銘のそっちの人でも通用してしまうことがわかります。ライヴでは伸びやかなヴォーカルが聴けます。The Cityのリミックスもダヴ、アンビエントぽさを増していてこれまた面白いです。同じくWARPのLUKE VIVERTも参加しているのも聴き所です。
余談ですが、彼は元アインシュツルテェンデ・ノイバウテンのブリクサと双璧を成していた主格「F.M.アインハイト」とバンドを結成し、かなりかっこ良いアルバムをリリースしています。ライブ写真なんかもノイバウテンさながらでした。そちらも是非お聴きください。