本書は、Movable Typeを技術的側面から解説する、
多くの書籍とは違いプロ志向の強いWebPage作成にまで及んでいる名著です。
技術書と言うよりも、知識書。ノウハウを詰め込んだ文献と捕らえた方が良いでしょう
Movable Typeはバージョンアップを重ねるたびに、
単にWeblogと言う枠組みからサイト全体を構成するためのCMSと言う枠組みに高められています。
本書はサイト全体の構成を意識したプロ志向の高いWebPageをMovable Typeを利用して
作成する事を強く意識した文献で、他には例を見ない文献と言う事ができます。
単にWeblogを利用したページ作りに収まる事なく、サイト全体のデザインを意識した、
ビジネスサイト開発のノウハウもたくさん含まれていて、直ぐに仕事に応用できそうです。
この文献の大きな特色として、名だたる著者陣による共著をあげる事ができます。
WebPageの開発を仕事としている僕らが見ても蒼々たる著者陣が名を連ねています。
これだけでも、この文献に対する期待が高まってきます。
その道のプロと言える人達のノウハウが多く込められているため、非常に読み応えがあり、
同時に応用の利きやすい内容となっています。
しかし、多くの著者陣による共著と言うディメリットも多くでているイメージを強く持ちました。
書き手によって思想や書き方, その内容レベルが全く違っています。
また、同じプラグインの解説が複数でてくるなども気になりました。
僕も、共著による出版を経験していますが、思想や内容レベルを併せる事がとても難しい物です。
本来編集社のノウハウによって吸収すべき事だと思われます。
それぞれの項目を1つの読み物と捕らえると完成度が高い、とても高度な文献と言えますが、
一冊の書籍と捕らえるとどうしてもごった煮感が付きまとってしまいます。
それぞれの項目の完成度が高いだけに、「どうして一冊に収めてしまうのだろう?」と言う疑問も沸いてきます。
各項目とももう少しページ数を取って掘り下げた方が、より意味深い内容になったのでは?とも感じました。
技術書と言うより知識書。と言う感想はこの様なところにも色濃く出てきます。
それだけに、読者のレベルが問われる文献とも言えるでしょう。
この文献をフル活用するためには、普段からMovable Typeを活用しているだけではなく、
高度なWebPageの開発に意識を持っている必要がありそうです。
この文献には、目次はありますが索引がありません。
技術書と言うよりは、知識書と言う色が強い文献なので、索引は無くても良いのかも知れませんが、
ちょっと残念に思いました。