Amazon.co.jp
ヒラリー・ダフは『Most Wanted』のジャケットから、あどけない目をして髪の乱れた犯罪者のような顔でこちらを見ている。あるいは、彼女は単に疲れているだけかもしれない。それならば、彼女がすでに何度もリリースされている楽曲をまたリリースした理由に説明がつく。ティーンの女王の最大、最良のヒット3曲、「Come Clean」「Rock This World」「Why Not」はリミックス。不可能に思えるが、どのリミックスもオリジナルよりキレがある。永遠に愛されるだろう「So Yesterday」の前後は、ハード・ロックで深い満足感が得られる2004年『Hilary Duff』からの「Mr. James Dean」と、2003年の同名のアルバムからとてもガーリーな「Metamorphosis」。オリジナルは3曲。オープニングの「Wake Up」はセレブの生活をかすかに自己憐憫の目で眺めているが、極上のビートでダンサブルな「Beat of my Heart」が続き、そしてエモっぽい「Break My Heart」もある。このアルバムを買うべきかどうかと言う悩ましい問題は、間違いなく素晴らしいリミックスとオリジナルの3曲を基本に考えると、どれだけ彼女のファンが禁断症状に耐えられるかどうかにかかっているようだ。もし雑誌の表紙が、街に“指名手配”(wanted)のポスターを貼る古い習慣に耐えられるならば、勝算はダフの何万人というファンがこのアルバムに気づくだけではなく、このスマートなタイトルの希望を広げる手助けをするかどうかにかかっている。(Tammy La Gorce, Amazon.com)