クリスマス・アルバムと言うと若者向けの賑やかで派手な作品と暖かく落ち着いたオーソドックスな作品に大別されますが、これはどちらかいうと後者に分類される作品です。Aimee Mannは影響されたクリスマス・アルバムとしてJohnny Mathisの作品を最初に挙げ、「5万回は聴いた」と言っていましたが、確かにそうした「古き良き時代」を想起させる作品です。
ただ、Johnny MathisやJulie London, Nat King Cole, Frank Sinatraなどによる古典作と決定的に異なるのはこのアルバムに感じられる屹然とした雰囲気でしょう。穏やかながら陰鬱で、どこか他者による干渉を拒否するような、時に素っ気なく時に倦怠感を漂わせる音楽です。他者との関係をオフにして独りで楽しむのが似合う作品といった印象です。
ちなみに本作品は2008年の再発に際してジャケットが変更になり、Joni Mitchellの"River"が追加になりました。またAimee Mannはクリスマス・ソングとしては他に1996年のコンピレーション"Just Say Noel"に夫との共作"Christmas Time"を発表しています。