シンプルな「ゾウさんジャケ」からしてなんとなく想像できるかもしれないが、余計なプロダクションを取り除き、彼らの原点とも言える隙間を大切にした音作りに徹している良くできたデッサンのような作品となっている。これを2011年にしかも全6曲(1曲単位の尺は結構あるけど)というコンパクトなサイズでリリースしてきたことは、彼らがもう一度バンドとして新たなスタートを切ったことを示しているように思う。
正直、自分は前作もしくは前々作あたりで彼らの集大成的なことはやり遂げたように思っていたので、もしかしたらそのまま解散するのではないかと感じていた。しかし、本作を聴いてみて、今後彼らがまた違ったモチベーションを見つけ、さらなる進化を遂げていく可能性を感じさせてくれた。2011年中にはフルアルバムの新譜も予定されているようで、この感じからどのように飛躍させていくのか、今から期待させてくれるだけの秀作だ。よりインプロの自由度へ行くのか、もっとコンパクトな歌ものになるのか、あらゆる方向へと進んでも吉と出るだろう可能性を本作は感じさせてくれる。