100年に一度、善悪のパワーバランスを大きく変える力がある「秘石」とヴァン・ヘルシングが残した日記。
上記アイテムを求めてドラキュラ伯爵と彼が率いるモンスター軍団が1986年のアメリカに大挙上陸!
リーダー「ドラキュラ伯」の命を受けてヘルシングの日記を偶然手に入れたモンスター好きの少年達「MONSTER SQUAD」を抹殺すべくフランケンシュタインの怪物が動き出す!
が、ドラキュラ唯一の誤算は…。
フランケンシュタインの怪物は子供達と「ともだち」になってしまったのだ!
子供、犬、老人、夫婦、ティーン、怪物、そしてヴァン・ヘルシングと全てが揃っており、演出はテンポよく的確、いかにも子ども向けの様で明らかに大人向けに発信されている細かいジョーク、ユニバーサル系モンスターズ勢揃い、当時の最高級のSFX、涙有り、笑い有りの傑作娯楽巨編です。
近年稀に見る堂々たるドラキュラ伯爵役で思わず見ほれてしまうダンガン・レガー、そして、長身/筋肉質/禿頭の怪優トム・ヌーナン(マイケル・マン版「レッドドラゴン(MANHUNTER)」の連続殺人犯ダラハイド、「ロボコップ2」の麻薬王ケイン)がフランケンシュタインの怪物を、そして死にたがりの狼男をジョナサン・グライス(「フライトナイト2」でも狼男役)が演じています。
ミイラ男と半魚人ファンの方にはちょっとご不満が残るかもしれませんが、この映画のミイラ男の愉快なヤラレ方は、昔アニメでは観た事が有る物の、実写では初めてだったと思います。
役者が皆達者で、主役の子供達はミドルからローティーンまでしっかりと年齢別に役作りをされており、特に5歳の女の子、エミリーがとても可愛らしいです。
果敢にお兄さんたちの作った「MONSTER SQUAD(怪物討伐隊)」に入れて貰おうとアタックはしますが、いつも「女は駄目だ。」とみそっかす扱いされて、ヘコみはする物の直ぐ復活。
近所に怪しいドイツ人が引っ越してくれば話題作りで兄には報告しますし、後半はフランケンシュタインの怪物と友達になった事により団内の地位が大幅アップ。
加えてクライマックスでは全人類の明暗を分ける重責を見事に果たします。
MONSTER SQUADの子供たちに最初は怖がられ、その後は最初の理解者になるレオ・チミノ演じる「恐怖のドイツ人」は彼の最高の演技の1つでしょう。
リーダー、ショーンのパパ役ではスティーヴン・マクト(「クワイヤーボーイズ」や「特攻サンダーボルト作戦」)が好演。
実はこの映画、本邦ではB-Z級、訳あり映画を二本立てで上映する「ヘラルドベスト・アクション・シリーズ」として封切られたのですが、他の作品(「吐きだめの悪魔」、「悪魔の改造人間」)と比べると掛けられた予算も内容も大作風で驚いた物です(「普通に面白い!」)。
日本での不遇な公開法に加えて、本国でも現在はカルト化していますが初公開時はポシャった様ですし、ジョン・L・フリンの吸血鬼映像作品紹介書「シネマティック・ヴァンパイヤ」でもオールタイムワースト10に選ばれるなど不当に評価が低く驚かされます。
なにか大人の事情(「スモール・ソルジャー」の様に家族向けレイティング取得の失敗,e.t.c.)が有る様に思えるのですが、ご存知の方がいらっしゃればご教示頂けると幸甚です。
本国では既にDVD,Blu-Rayが発売されていますので、是非とも邦盤の発売も期待しております。
モンスター物を愛する方には大推薦です。