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Monster (5) (ビッグコミックス)
 
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Monster (5) (ビッグコミックス) (コミック)

浦沢 直樹 (著)
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

▼第1話/怪物の深淵▼第2話/ユンゲルスの物置き▼第3話/カ-ニバルのあと…▼第4話/フラハイムへの旅▼第5話/幸せな休日▼第6話/復讐の銃口▼第7話/明日は晴れる▼第8話/ルンゲの期待▼第9話/ルンゲの罠●登場人物/天馬賢三(デュッセルドルフ・アイスラ-病院の元医師。無実の罪で追われながら、ヨハンを追う)、ニナ・フォルトナ-(ヨハンの双子の妹、アンナ・リ-ベルト)●あらすじ/ある日、テンマは大学時代の友人で、精神分析医のル-ディを訪れた。ヨハンがテンマに残したメッセ-ジの分析をしてもらうためだ。テンマはヨハンが多重人格者ではないかという疑いを持っていた。だがル-ディは、ヨハンが一連の連続殺人事件を裏で操っているという、テンマの話を信じていなかった(第1話)。▼ル-ディは、彼が精神分析をしている連続殺人犯、ユンゲルスの最後の犯行現場である、ケンプ夫人の屋敷に来ていた。ユンゲルスは、ある友達の言う通りに殺人を犯したと言う。この供述を信じていないル-ディは、ユンゲルスの嘘を暴こうと、彼が犯行前に潜んでいた地下の物置きに行く。そこで彼が見たものは…(第2話)。●本巻の特徴/第5巻では、ヨハンの正体が少しづつ明らかにされていくと同時に、何らかの形でヨハンと関わった人物、ロベルトが登場する。また、ニナの養父母である、フォルトナ-夫妻の殺人犯が、ミュラ-とメスナ-であることも明かされている。●その他の登場キャラクタ-/ル-ディ(第1~3話)、ミュラ-(第5~7話)、ロベルト(第5~7話)、ルンゲ警部(第8、9話)


出版社からのコメント

人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは!! 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。

登録情報

  • コミック: 219ページ
  • 出版社: 小学館 (1997/05)
  • ISBN-10: 4091836550
  • ISBN-13: 978-4091836557
  • 発売日: 1997/05
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 想像力を忘れない, 2004/11/13
By yukkiebeer - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   
 アンナ(ニナ)の養父母を殺した元刑事フリッツは、復讐を果たそうとする彼女に銃口を向けられて初めて、殺されるということが人間の大切な絆を断ち切られることであると悟るシーンがあります。この場面が殊に胸に響きました。

 一時の激情にかられただけの理不尽な人殺しが今や珍しくなくなった時代に私たちは生きています。そこには想像力の欠如が大きく関与しているとしか私には思えません。社会とは人間同士の細かな網の目です。ですから自分が生きて為す何かが、自分以外の誰かの人生に大なり小なり必ず影響を与えることになります。フリッツがかつて想像することができなかったのは、そうした網の目を断ち切ることの重大さであり、またこの網の目の中にこそ人間の心の温もりがひっそりと隠れているという事実です。

 この5巻目では、ヨハンの殺人を模倣した事件が発生しますが、その犯人に「感情がある」(210頁)ことをルンゲ捜査官は見抜きます。その感情が残虐な殺人をほんの一瞬だけですが躊躇させるというのです。

 フリッツといい、この模倣犯といい、想像する感情があればこそ「踏みとどまる」ことが出来るという当たり前のことをこれは語ろうとしています。そして一方で、私たち読者が対峙させられるのは一切の感情を持たない究極の悪であるということも、また鮮明に浮かび上がってくるのです。

 なお、9年間にわたって12人の女性を殺した連続殺人鬼として本書の冒頭に登場する人物はペーター・ユルゲンスという名ですが、これは1931年にドイツで処刑された実在の連続殺人鬼ペーター・キュルテンをもじったものでしょう。ペーター・キュルテンはこのペーター・ユルゲンス同様、殺人に際して性的興奮を感じていたという男です。
 興味をもった方は手塚治虫の作品に「ペーター・キュルテン」という短編があるので、手にとってみてはいかがでしょうか。

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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 トイフェル, 2004/9/7
人間は完結した個人、「成人」ではない。人間は「個」としてはほころびがあり、神から呼びかけられて応答することで己の存在を確認する。神は人によっていろんな神であるだろう。しかしそれだけではない。まず他者から、つまり自分をよく知ってくれている自分以外の人々との関係性、彼らから名前を呼びかけられ、それに応答するなかで、その人はその人である。では、誰にも知られない人間、完全に個である「成人」は存在し得るのか?この問いに関する自然主義的表現が、この作品の大きな魅力であるように思われる。

 Dr.テンマやランゲ警部、エヴァ、殺し屋のロベルトなど、彼らは本当によく描かれている。彼らがどんな声で喋り、今目の前に居たらどれほどの迫力を持っているか、ありありと思い浮かべられる。彼らは人間である。それに対して、ヨハンとアンナの双子の兄妹。彼らはほとんど毎話登場し、物語の重要な鍵を握り、非常に美しい姿をしているにもかかわらず、その存在感、現実感は希薄で、もしも実在したらどんな姿かたち、声であるのか、まったく想像できない。「こんなやつらはいない」という感じがする。ヨハンだけではなく、アンナでさえそうである。彼らはどこかイデアの住人、イメージの外側にするりと逃げてしまう流体、そんな感じがするのである。そして彼らの役どころがまさにそうであるので、浦沢氏の絵は物語と見事に一致していると言わざるを得ない。

 考えてみれば、僕が神に祈るとき、神の姿を思い描くことはない。祈るとき、では僕はなにを思い浮かべているのだろう?考えれば考えるほど、神は僕から逃げる。視界の限界を見ようと必死で眼球を動かしても、視界の外側を見極められないもどかしさ。ヨハンはヨハネの黙示録のヨハネでもある。黙示録は幻に満ちているが、どれも正確にイメージすることは難しい。
 開かれた物語、開かれた漫画。母による選別というラストシーンは、残酷な描写を使わずに鳥肌を立てさせる。実に後味の悪い名作である。

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5 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 おもしろーい。, 2002/7/28
By カスタマー
巻が増えていくにつれてテンマの味方が増えていく、今回は心理学者。一度はテンマを羽目ようとするが、真実に気づきテンマを助ける。テンマって鉄腕アトムの天馬博士からとったんかなーと思う今日この頃。
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