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Monster17巻はこの「メープル通りの怪物」を思い起こさせる物語が展開します。南ドイツの静かな小村ルーエンハイムで、住民同士が互いに疑心を募らせていきます。そしてこうした人々の心に疑いの炎を焚きつけている人物が確かに存在するのです。
疑いの心が、防御の名のもとに他人を傷つけることを正当化していく。例えば夜道を歩くあなたの目に道路の向こうから見かけない人物が歩いてくるのが見える。その人物が突然ポケットからキラリと輝く細長い金属質のものを取り出したとしたら、あなたの心はどう反応するでしょうか。たとえそれが実は携帯電話だとしても、夜目にはナイフに見えないとは言い切れません。
人間の心の脆さをまざまざと見せつける第17巻は、モンスターがひとりヨハンの中にだけ巣食う怪物ではないということを暗示しています。絶対的な邪悪は私たちの胸の中にもいないわけではない、と語りかけるMonsterはいよいよ次巻で大団円を迎えることになります。
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