この2ヶ月、我が家のスピーカーを占拠し猛烈な勢いでロールしているUSニュージャージー発のインディ・パンク/Titus Andronicusの2ndフル。
コンセプトは南北戦争だッ!という時点でぶっ飛んでるが(ちなみにタイトルは当時用いられた合衆国海軍の装甲艦のことらしい)、クレジットを見やればトータルで20を超える人間が参加しての音楽劇。そらもうごっつい頭でっかちになりそうなもんだが、どっこいサウンドの奔りっぷりは微塵も変わらず、クソ熱い!冒頭、何者かが騙るAbraham Lincolnの演説により幕を開け、随所で高名なるスピーチを織り込み演出しながらぶっ飛ばす。バタつくドラム、かき鳴らされるギター、そしてモロくその勢いでワメき叫ぶヴォーカルが巻き起こすプリミティヴで激ノイジーな、胸を鷲掴み打つ感情の嵐。最っ高に熱いメロの反復から、爆発的に増幅する分厚い音の奔流に吹っ飛ばされる"Richard II"、駆け抜けるリズム/これぞアメリカ!を思わせる鍵盤の煌きっぷりに胸躍る"A Pot In Which To Piss"、吹き鳴らされるバグパイプ共々、アイリッシュなフレーズが全開するラスト"The Battle Of Hampton Roads"での昂揚感などなど、全10トラック/60分超を何度も何度も聴かせ切り、そのたびに褪せぬ昂揚を叩き込む傑作。ドでかいコンセプトに呑まれず逆にその大波を乗りこなすような、こんなエキサイティングなアルバムは滅多にない。今年度のBESTアルバム筆頭!