メジャー移籍後、2枚目となる本作『Monad』はメジャー感が今まで以上に意識された内容となっていました。
歌詞の世界観からして失恋、悲恋歌などがテーマのものが多いです。
メロディアスで切ない「Memories」から名作「EVE」に流れ込む序章のような展開が素敵です。『Monad』で核となっている「IKAROS」はハードな音で攻め立てるだけでなく、歌メロを重視にしながらもエフェクトをかけた加工ヴォーカルや爽やかなサビが印象的であり、「リマインドストーリー2〜初恋〜」は前作の続編ということで、春を感じさせる淡い恋愛を歌ったポップなナンバー、ジュイの歌が映えます。
他にもノリの良いギターワークが面白いディスコなノリの「焔恋〜Long amour de la distance〜」やDJスクラッチを取り込んだHip-Hop調の「Darwinism」など今までにはなかった新たな試み、ライブの武器となりそうな「Hot cage mix」にヘヴィーナンバー「Eirene」などただおとなしい曲だけでは固められていません。シングル単体では微妙な印象をもってしまった「Focus」ですが、今作においては意外にいい味を出しています。
クライマックスを飾る「Lib[lo]ve」は哀愁漂うアコギや寂しく歌われるメロディが美しいです。通常版のみ収録の「Dear close friend」はテロのピアノ一本で歌いきる優しいバラード。春の別れをイメージしていたりと、「十年後の今日此処で・・・」を思い出させます。
メジャー2枚目ということですが、個性的な前作『Esoteric Romance』に比べると印象が薄く、物足りなさを感じてしまいました。
素敵な曲もいくつか生まれてきてはいるので、次のアルバムにはもっと期待したいです。