これだよ、これ。このサウンドを待っていたんだよ。ヘヴンアンドヘルでスピードののった曲をきかせてくれたサバスだったが、サバスの神髄は地を引きずるようなドロドロサウンドだ。アップテンポの曲よりミディアムテンポの曲の方がサバスらしくていい。#1,#5を聴いてみてもらいたい。ネオンの騎士タイプの曲であるが、リフの作り方がまったく違うことに気がつくであろう。#2,#3など久しく聴くことのできなかったサバス節全開だ。このアルバムを聴くと結局サバスはトニーのギターとギーザーのランニングベースがあればサバスになってしまうことを改めて思い知らされることになる。いくらロニーががんばってもサバスファンはかつての暗黒のヘヴィーサウンドを求めてしまうのだ。でもロニーは脱退後もモブルールスをライブでやっているので、決してこのアルバムが嫌いというわけではないのであろう。ロニーサバスのアルバムのなかでは、本作が一番ロニーとサバスのいいところがうまく混じりあっているように思います。ディオでロニーを知った人たちにもぜひ聴いてもらいたい。